日が沈み始めた頃。
肩を落として家路を歩く、小さな影。
NPC:白菊 ほたる:「……」
溜め息の一つも出ないほど、この日の白菊ほたるは"まいっていた"。
幾多の所属事務所倒産を経て、ようやくたどり着いたCGプロ。
不思議な、けれども温かい友人たちと、自分らしく居られる場所。
気持ちも新たに迎えようとしていた、事務所対抗ライブが、
中止になった。
開始直前に、突然の豪雨。
落雷はステージに直撃。
2度も。
――あなたのせいじゃない――
そう励ましてくれる友達ができたことは、確かに以前と比べものにならないぐらいに幸運だったが。
それでも、つらい。
NPC:白菊 ほたる:「(顔を、上げなくちゃ)」
なけなしの気力を振り絞って、ふっと前を見ると。
異形が立っていた。
NPC:白菊 ほたる:「!?」
人間の身体に、鳥の頭。
出来のいいコスプレとは思えない、人ならざる"圧"。
NPC:与える男(レターマン):「ペンギンに見えるだろ」
NPC:与える男(レターマン):「これね、コウノトリ」
NPC:白菊 ほたる:「!?!?!?」
NPC:与える男(レターマン):「単刀直入にビジネスの話をするぜお嬢ちゃん」
NPC:与える男(レターマン):「―――その不幸、俺に売ってくんない?」
普段の彼女でいたら、相手にすることなく逃げ去ることができただろう。
けれども、なぜか、その普通ではありえない提案が。
NPC:白菊 ほたる:「…タダでもなんでもいいですが」
とても魅力的に聞こえてしまったのだ。
GM:シーンエンド。 舞台裏 ペンギンじゃなかった 乙倉悠貴:ペンギン頭のせいでちょっとかわいく見えるの悔しい 小関 麗奈:わかる 依田芳乃:一応ホラー系シーンなのでは…w 小関 麗奈:!? 依田芳乃:あ、そうなんだ 乙倉悠貴:なん…だと… 高森藍子:マジですか…w 乙倉悠貴:いや、コウノトリのカラーリングは白のはず……ヨッシーアイランドでそう教わったんだ(
>「これね、コウノトリ」
GM:他のPCは登場不可
GM:というわけで、人間性ダイスからどうぞ!
池袋にある芸能事務所、シンデレラ・プロダクション。
ここには光と闇の狭間、黄昏に住まう半魔の少女たちが集い、アイドルとして活動している。
もちろん、キミもそういったアイドルの1人だ。
そしてキミの友達、白菊ほたるも。
彼女は君たちとは違い、ごく普通の人間だ。
しかし、並大抵の魔族でも太刀打ちできないほどに"不幸"な女の子だ。
そんな逆境にめげることなく、みんなを幸せにできるトップアイドルを目指している彼女をキミは気に入っているのだが―――
NPC:千川ちひろ:「ほたるちゃん、大丈夫でしょうか...」
乙倉悠貴:「すごく落ち込んでましたね…あれだけ頑張ってきたから…」
合同ライブが中止になった翌日。
空いた予定にレッスンの約束をしたキミとほたる。
一足先に着いたキミは、事務員の千川ちひろさんとお茶をしている。
NPC:千川ちひろ:「うーん、まだまだ天気は良くなりませんね...」
朝から絶賛曇り空である。このまま降りこんでしまわないだろうか。
乙倉悠貴:「はい。……やっぱり私、ほたるちゃんを迎えに行ってきますっ」飲んでいたお茶をぐいっと飲み干して
乙倉悠貴:「その、心配ですしっ」
NPC:千川ちひろ:「ありがとう、お願いできるかしら?」備品の傘を2つ取り出そうとした瞬間
NPC:白菊 ほたる:「おっ」
NPC:白菊 ほたる:「おはようございます…!」
乙倉悠貴:「おはようございますっ、ほたるちゃんっ」
NPC:白菊 ほたる:「おはよう悠貴ちゃん…」息も絶え絶えに扉を開けたのは、白菊ほたるその人だ。
NPC:白菊 ほたる:「これ、どうすればいいかわかる?」
乙倉悠貴:「これって……?」
舞台裏
タメ語ほたると立ち絵
小関 麗奈:立ち絵差分!
小関 麗奈:逃げろジャイロ!これはGMからのダイマだ!
依田芳乃:お、丁寧語じゃない
依田芳乃:これはだいぶ親しいことをあらわしてますよ
両手からこぼれそうなぐらい、内容物のつまった布袋を抱えて、少女はやってきた。
袋口から見えるのは、
金。
銀。
パール。
舞台裏
CM
依田芳乃:プレゼント~
高森藍子:プレゼントっ、ぶる~だ~いや~
乙倉悠貴:「えっと……え、えぇっ!?」
その他、コ●兵で見かけそうな宝石。
NPC:千川ちひろ:「えぇっっ!!!?」目が$マーク。
乙倉悠貴:「こ、これどうしたのっ!?」
NPC:白菊 ほたる:「私が聞きたいよ~!?」
NPC:白菊 ほたる:「朝起きたら、布団の上に置かれてて...」
NPC:白菊 ほたる:「やたら重いなーって思ったらそりゃあ重いに決まってるよ...!」
舞台裏
布団の上に
小関 麗奈:なにそれこっわ
依田芳乃:それはそれで事件に巻き込まれてる感じがすごい
高森藍子:枕元じゃなかったのかw
乙倉悠貴:朝起きたら布団に乗ってる宝石とかこわすぎるw
小関 麗奈:不幸の兆しを感じる
依田芳乃:一瞬金縛りかなってなりそうw
NPC:白菊 ほたる:「あと、袋の中にこんな紙切れがあって...」
乙倉悠貴:「なんて書いてあるの?」紙切れを見ます
一見、襤褸切れと見紛うほど、年季の入った羊皮紙。
事務員千川には、見覚えのあるサイズ。
NPC:白菊 ほたる:「さっぱりわからないの、見たことも無い文字で...」
NPC:千川ちひろ:「…それ、領収書?」
NPC:千川ちひろ:「悠貴ちゃん、ちょっといい?」
乙倉悠貴:「ど、どうぞっ、ちひろさんっ」
憔悴したほたるをソファに座らせ、少し離れたところでヒソヒソ話。
NPC:千川ちひろ:「…これは、悪魔文字ね」
乙倉悠貴:「えぇっ!?」と思わず大きな声を出してしまう
NPC:千川ちひろ:「シーッ!」
乙倉悠貴:「ご、ごめんなさいーっ」小声になる
乙倉悠貴:「でもっ、悪魔文字の領収書ってことはほたるちゃんが悪魔と契約を……?」
NPC:千川ちひろ:「むこうから律儀に悪魔を名乗る類の悪魔がそう多くいるとは思えないけど...」
NPC:千川ちひろ:「えーと、なになに」
NPC:千川ちひろ:「『白菊ほたる様 ¥【超高額】』」
NPC:千川ちひろ:「『但 最上級の不幸』」
NPC:千川ちひろ:「『確かに領収いたしました』」
NPC:千川ちひろ:「……えぇー」
乙倉悠貴:「ほたるちゃん……」
金額と契約のダブルパンチで、事務員の頭はくらくらし始めている。
舞台裏
【超高額】
乙倉悠貴:そして【超高額】とかなんか雑だぞこの悪魔!w
小関 麗奈:こいつさては人間界の紙幣わかってないな!?
依田芳乃:物価が安定してる貴金属で…?
乙倉悠貴:まぁその方が悪魔らしいといえばらしいかもしれない
乙倉悠貴:というかこの宝石の山が最大級のトラブルでは……
NPC:千川ちひろ:「ねえ、ほたるちゃん」
乙倉悠貴:思い浮かぶのは昨日のライブ中止発表後の今までになく思いつめたような彼女の顔
NPC:千川ちひろ:「今朝の、事務所までの道のりでなにかトラブルに遭った?」
NPC:白菊 ほたる:その言葉にハッと顔をあげる。
NPC:白菊 ほたる:「そ、そういえば一度も…!」
NPC:白菊 ほたる:「そ、そんな日もあるのかな…逆に不自然ですね…」
乙倉悠貴:「そ、それじゃあ本当に……ね、ねぇっ、ほたるちゃん、昨日ライブが中止になった後何かあったっ?」
NPC:白菊 ほたる:「え、えっと...」
NPC:白菊 ほたる:「そういえば、『帰り道で変な人を見かけた』んだけど、『怖くて通りすぎちゃった』かな...」
NPC:千川ちひろ:「記憶まで弄れるのに、領収書は書くのね......」
白菊ほたるは、人間だが、ノウンマン(こちら側を知っている人間)だ。
NPC:千川ちひろ:「悠貴ちゃん、今日のレッスンは中止にしましょう」
乙倉悠貴:「え、はいっ、わかりましたっ」
NPC:千川ちひろ:「その代わり、頼まれごと、いいかしら?」
NPC:千川ちひろ:「ほたるちゃんの落し物を、一緒に探しに行ってくれない?」
乙倉悠貴:「大丈夫ですっ、任せてくださいっ」
乙倉悠貴:「えへへっ、落とし物を探すのは結構得意ですからっ」
NPC:千川ちひろ:「ほたるちゃんには、こちらから少し説明しておくから」
NPC:千川ちひろ:「絶対に、無茶をしちゃダメよ?」
乙倉悠貴:「はいっ、わかっていますっ。それじゃあ行ってくるねっ、ほたるちゃん」
NPC:白菊 ほたる:「えっ」
NPC:白菊 ほたる:「あのっ悠貴ちゃん?」
GM:という感じで、飛び出しちゃうかな?
乙倉悠貴:「絶対に見つけてくるからっ」ほたるちゃんの手をギュっと握った後、事務所から走り出す
乙倉悠貴:"Get Running"、そのもう一つの名前の通りに
NPC:白菊 ほたる:「う、うん?」
NPC:白菊 ほたる:「いってらっしゃい、気をつけてね!」
GM:というわけで、SA(スピリチュアルアンカー)を贈呈!
GM:PC①【SA:白菊ほたるを助ける】
乙倉悠貴:SAもらいましたー!
GM:って感じで、シーンエンドかしら?
乙倉悠貴:はい、シーン終了でOKです
曇り空もなんのその、爽やかな風のように駆け出して行った悠貴を背を見つめながら
NPC:白菊 ほたる:「私も、ああなれるかな」
ぽつりと、不幸でもない少女は呟いた。
舞台裏
悪魔じゃないのだ
小関 麗奈:(悪魔の道は悪魔)
依田芳乃:このひとこれで種別:来訪、概念で魔界じゃなかったり
高森藍子:ちっひ、良い魔女ですからねぇ。サンドリヨンに載ってた魔女ちひろさんのイラスト好きです。
依田芳乃:デレマスBBTの世界だと、御伽噺の住人/魔女で、シンデレラに出てくるあの魔女って設定ですね
乙倉悠貴:なるほどー
高森藍子:ビビデバビデブーのあのお方ですね。
GM:人間性ダイスをかもん!
依田芳乃:登場しましてー
同時刻。池袋駅の路地裏。
晴れ空の下ですら、日差しがわずかしかとどかない場所に、依田芳乃は立っている。
その視線の向こうには、1つの異形。
依田芳乃:ではビルの間を抜けた風が芳乃の紙をなでていきます
依田芳乃:さっきの悠貴のシーンからのつなぎっぽく
ゴミ袋の山から傷だらけの鳥頭が出てくる。
依田芳乃:こわいw
NPC:与える男(レターマン):「や、やっはろー?」
依田芳乃:「このようなところで、なにをしているのでしてー?」
依田芳乃:不思議そうに首をかしげて
依田芳乃:「ふむー。なにかお困りのご様子ー」
NPC:与える男(レターマン):「わかる?わかっちゃうかーヨシノちゃん」
依田芳乃:「あなたとは浅からぬ縁ゆえー」
依田芳乃:「お困りならばー、この、依田は芳乃に頼ってみるのがいいでしょー」
NPC:与える男(レターマン):「あ、、、あったけえなあ人間(ヒューマー)...」
NPC:与える男(レターマン):「とりあえず、煙草は...あー、やっぱなし」
ズルズルとゴミ山から這い出た悪魔は、
左腕を失っていた。
依田芳乃:おうw
止血痕から察するに、怪我をしてからそう時間は経っていない。
依田芳乃:外から見ると少し驚いた様子で「まぁ、お怪我をー」
依田芳乃:わずかに届いていた日差しから一歩出て回復してあげますよ
NPC:与える男(レターマン):「アー、お心遣いマジでありがてえんだが、遠慮しとく」
NPC:与える男(レターマン):「宗教上の違いでね、下手すりゃローストチキンになりかねん」
依田芳乃:「そうでしたかー。これは失礼をー」
NPC:与える男(レターマン):「簡潔に言うとね?」
NPC:与える男(レターマン):「取引でトラブっちゃったのよ...」
依田芳乃:「…とらぶる…いったいどのような問題ごとがー?」
NPC:与える男(レターマン):「とらぶるっちゅーか、強盗だな」
NPC:与える男(レターマン):「昨晩、でっかい取引があったのよ」
与える男と知人であるキミは、彼の能力を知っている。
依田芳乃:ふむふむ
依田芳乃:戦闘力はあまりなさそう
NPC:与える男(レターマン):その通り。宣言一つでイテコマされます。
NPC:与える男(レターマン):「黄昏時をふらふらしてるとな、どえらい"厄"を背負った女の子がおったのさ」
NPC:与える男(レターマン):「どんなものにも需要がある、ビジネスのチャンスだと悟ったね」
依田芳乃:「ふむー。厄、ですかー」
NPC:与える男(レターマン):「その子は『タダでもいい』と言い張ったんだが、こっちにも意地ってもんがあって...ってこりゃどうでもいいか」
NPC:与える男(レターマン):「とにかくその"厄"を買い取った
NPC:与える男(レターマン):はいいんだが」
依田芳乃:「そのようなものにも、買い手はつくのですねー」
NPC:与える男(レターマン):「買い手どころか、」
NPC:与える男(レターマン):「殺してでも奪い取ろうとする奴もいるぐらいさ」
NPC:与える男(レターマン):「実際に、奪われた」
NPC:与える男(レターマン):「この腕ごとな」中身のない左袖を、ふらふらと振ってみせる
依田芳乃:不思議そうな顔をする
NPC:与える男(レターマン):「ヨシノちゃんにゃ関係の無い話だが、どんな手を使ってでも人を不幸に貶めたいって連中は、人魔問わずどこにでもいる」
NPC:与える男(レターマン):「この"トラブル"、なんとかできないかい?」無論、言い値で。
依田芳乃:そう聞いて得心がいった、という顔をして
依田芳乃:「そういった邪なものに使われる、とー」
依田芳乃:「わかりましてー
依田芳乃:「そのような、邪なたくらみを見過ごすことなどできないのでしてー
依田芳乃:「この、依田の芳乃。全身全霊をもって、その"とらぶる"を解決してみせましょー」
依田芳乃:「もちろん、おかねは要りませぬー」
依田芳乃:「困った人を助けるように、というのがばばさまの教えでしてー
NPC:与える男(レターマン):「いやいやいや!?」
NPC:与える男(レターマン):「タダ働きさせるわきゃなくってよ!?」
依田芳乃:「ふむー。それは困りましたねー」
NPC:与える男(レターマン):「うん、困るの」「でなきゃおじちゃん契約違反で炭焼きになっちゃう」
NPC:与える男(レターマン):「あー、こうしよう」
NPC:与える男(レターマン):「CD買おう!それでいい?」
NPC:与える男(レターマン):「あーでも、君んちの事務所アレか、あの魔女がいたか...」
依田芳乃:ところでGM,だめになったライブって再開の予定あります?
NPC:与える男(レターマン):今ンところは無いかな?
依田芳乃:ふむ
依田芳乃:あ、でもいいや、いける
依田芳乃:しばらく考え込んでいた芳乃は、何かを思いついたように
依田芳乃:いたずらっぽく笑って
依田芳乃:「それもよいですがー。そうですねー
依田芳乃:「つい先日、"とらぶる"で中止になってしまったらいぶがありましてー
依田芳乃:「そのらいぶに来ていただくのが、代償。というのはいかがでしょうー?」
NPC:与える男(レターマン):「アー、成程」
依田芳乃:このあたりがみんな幸せになれるかなぁ
NPC:与える男(レターマン):「そりゃいいね、そうしよう」
NPC:与える男(レターマン):「無くなったライブの再公演ね、契約っぽいじゃねえの」
NPC:与える男(レターマン):「マー、おじさんに任しときなさい」
依田芳乃:「よろこんでもらえて、なによりでしてー
NPC:与える男(レターマン):って感じかな?
依田芳乃:「お互い、励むといたしましょー」
依田芳乃:といって終わりでー
NPC:与える男(レターマン):では路地裏を去っていく芳乃を見送りながら
NPC:与える男(レターマン):「...あんな良い子があのド魔女の事務所所属か―...マジでか―...」
GM:ひとりごちたのでした。
依田芳乃:ちひろさんは優しいおひとでしてー
GM:SA【”トラブル”を解決する】をPC2に渡すよ!
依田芳乃:はーい
依田芳乃:とりあえず現時点でほたるとの関連には気づいてない、ってことで
依田芳乃:合流で話聞いて気づく流れにしようかなぁと思ってます
舞台裏
よしののあたたかみ
NPC:与える男(レターマン):予想以上によしのんがあったかい...浄化される...
高森藍子:そのまま昇天してしまえと思わなくもないw
NPC:与える男(レターマン):魔族で顔見知りのアイドルに土下座外交するのを想定していたのじゃ...
依田芳乃:HOの想定とは違う動きになってますね…w
小関 麗奈:この異形的に『無償』は不可能なんだろうなぁ
依田芳乃:でもお金とらないの、PL的にはいじわるって知ってる
依田芳乃:PCは知らない
NPC:与える男(レターマン):ぐえええ
小関 麗奈:キャーヨシノチャンヤサシー
悪魔も恐れさせる事務員
高森藍子:ちひろさん、悪魔的にもそういう評価なのかーw
依田芳乃:デーモンブラッドじゃないのに悪魔に恐れられるっていうのがw
乙倉悠貴:悪魔からこの評価のちっひこわい
GM:人間性ダイスかもん!
高森藍子:ヤバイかも!?
依田芳乃:やばかったw
小関 麗奈:いうからー!
GM:wwww
高森藍子:はははw
悠貴が事務所を飛び出し、芳乃が"契約"を取り決めたのち。
池袋の天気は、さらに悪化の一途をたどっていた。
悪化どころではない。
単なる大雨ならまだ良かった。
高森藍子:え?
そこに、大量の魚が降ってくるとは、さすがの藍子にも想像の埒外であった。
GM:具体的には、サメとか。
高森藍子:シャークトルネード!
小関 麗奈:※背景はシャークネードより
あちらこちらでサラリーマンの靴ひもがちぎれだし,
バナナの皮はトリプルアクセルをきめ、
黒猫の大名行列を多くの市民が目撃している。
高森藍子:「あ、葵ちゃんでもサメは料理できないよね…?」と、さすがにちょっと現実逃避ぎみに雨宿りしてるかな、それは
舞台裏
ネイバーにはサメもゴリラもいるぞ
乙倉悠貴:突然サメ映画が始まってしまった
依田芳乃:アクションヒーロー森藍子に
小関 麗奈:生き残れ――
高森藍子:「奏ちゃんがそんな映画を見てたような…」と藍子談。
小関 麗奈:そう、ガイアは驕った人類にサメの鉄槌をくだそうとしていた…
依田芳乃:サメ――それはガイアの意思を受け、"異物"を排除する一種の"機能"…
依田芳乃:個としての意思を持たない、いわば白血球のような存在…
依田芳乃:実際BBTのデスシャークってこんな感じの設定なんですよね…w
乙倉悠貴:あ、いるんだサメw
GM:サプリ化はよ...はよ...
依田芳乃:ブラッドはネイバー。そう、乙倉悠貴! キミの! 仲間だ!(
乙倉悠貴:でも正直字面ならグレートゴリラが最強すぎると思います
依田芳乃:ネイバーすごい
小関 麗奈:BBTが分からなくなってきたわ…
雨足が強くなるまえにかろうじて事務所にたどり着いたキミは、遠い目で窓ガラス越しの異常気象を眺めていた。
NPC:千川ちひろ:「藍子ちゃん、ちょっといいかしら?」
高森藍子:「は、はい!」呆然としていたので、ちょっと驚く。
NPC:千川ちひろ:「こんな天気の中、本っ当に心苦しいんだけど…ちょっと、おつかいを頼んでもいいかしら?」
高森藍子:「…このままだと、お魚さんもかわいそうですもんね。いいですよ!」
NPC:千川ちひろ:「流石の藍子ちゃんでも、三点リーダを挟むほどとは…」
高森藍子:「カラスが魚を野球場に落としちゃうのとは、ぜんぜん規模が違うんですもん…」
GM:頼まれごとというのは、
GM:先に事務所を飛び出していった、乙倉悠貴ちゃんを迎えに行って欲しいとのこと。
GM:おつかいを頼んだはいいが、さすがにこの凶悪天候の中、アイドルちゃんを放り出すわけにはいけない。
NPC:千川ちひろ:「悠貴ちゃんと合流できたら、一緒に彼女のおつかいを手伝ってもらえるかしら?」
高森藍子:「わかりました!でも、追いつけるかなぁ」
NPC:白菊 ほたる:「いま、電話してみたんですけど、そんなに遠くへは行ってないみたいです…よかった」
高森藍子:「ふふふ。それじゃあ、一緒にじっくり、探し物をお手伝いしますね。もちろん、遅くならないように気をつけて」
高森藍子:「足元に気をつけるのは得意ですから」
そういって、事務所のドアを開けた君の眼前を
火花をあげて通り過ぎていく、1本の電車。
高森藍子:「…ふ、不幸中の幸い! 怪我してませんから! 大丈夫ですっ!」
半魔であるキミならば、その一瞬で。車上に立つ影を視認することができた。
一つ。謎の怪人。
高森藍子:電車の上?
高森藍子:ほう
そしてそれと対峙する、一人の少女。
高森藍子:ほほう
彼女の横に立っているのは、
小関 麗奈:アタシね!
GM:その通り。
心なしかげんなりした表情の小関麗奈その人だ。
高森藍子:「麗奈ちゃん!?ツバサちゃん!?」目を白黒させながら
高森藍子:心の奥のほうで、異常事態をすこし楽しんでいる自分がいるのを感じる。
高森藍子:「今日のお散歩は、いつもより刺激的になりそうですね」
高森藍子:といったところで、切っても良い感じですか?
GM:ありがとうございます!いい感じです!
GM:というわけで、SA【異常現象を突き止める】を贈呈!
高森藍子:拝受いたしました!
舞台裏
パッション
GM:やはりPa....
依田芳乃:強い
乙倉悠貴:Pa強い
小関 麗奈:Pa3 Cu1となっておりますPC
依田芳乃:日常の中の小さなことを楽しめるの延長で、異常事態(日常)すら楽しめるというのか…!
小関 麗奈:お散歩カメラ24時
依田芳乃:この最後の台詞の大物感w
GM:ヘルサレムズロット市民かな?
小関 麗奈:さすが屋久杉…
依田芳乃:さすが平均年齢をガッと上げてるひとは違う(語弊のある表現
高森藍子:何気に江戸・東京を定点観測してた人なので、焼夷弾でも落ちてこないとあわてないかとw
GM:ダイスかもん!
小関 麗奈:へらしたよー
話はほんの少し遡る。
AM9:02。キミが不貞寝から目を覚ました時のことだ。
小関 麗奈:不貞寝
昨日の事務所合同ライブ、キミも出演予定だったのだ。
小関 麗奈:あーなるほどね
GM:それが、その、エラいことになった。
GM:照明装置ってあんなに燃えるんだなあって。
小関 麗奈:何か大人が慌ててるのが妙に冷静になってみてたわね
小関 麗奈:思わずケータイで写真撮ってブログにあげちゃったわ
GM:撮ったなコイツ!
小関 麗奈:『麗奈さまと炎上』
GM:ところで、麗奈さまは実家?寮?
小関 麗奈:そんなのアジトよアジト
小関 麗奈:半魔になって寄る瀬がここしかないのよ
GM:なるほど。
GM:そんなキミを叩き起こしたのは、一本の電話だ。
GM:というか今も鳴っている。
GM:取るまで鳴らすという気迫を感じる着信音だ。
小関 麗奈:「………ぅもしもしぃ⁉」寝起きでいらっとしてる
NPC:ツバサ大総統:「おはよう!!」
NPC:ツバサ大総統:「わたしだ!」
小関 麗奈:「今日もボスは元気ね」
小関 麗奈:「とても何よりだわ」クハとあくび
NPC:ツバサ大総統:「うむ、ラジオ体操はいいぞ!」
NPC:ツバサ大総統:「で、ラジオ体操をしていたらな」
どうやら、ツバサ大総統はずいぶんと風の強い場所にいるようだ。
電話越しにも風の圧というものがノイズになって聞こえてくる。
小関 麗奈:「ちょっと?朝から何やってんのよ」
小関 麗奈:電話を肩に挟みながら着替える
NPC:ツバサ大総統:「うむ、襲撃を受けた!」
NPC:ツバサ大総統:「というか今その真っ最中だ!」
小関 麗奈:「そういうのはもっと早く言いなさいよバカボス!!」
小関 麗奈:「今どこ!?死んだら許さないわよ!?」
GM:[JJJEEEEEEEEAAAAAAAAAAAAAALLLLLLL!!!!!----
小関 麗奈:「ボス!ちょっと!」
耳をつんざいたのは、おそらく咆哮。
NPC:ツバサ大総統:「うー、あの通りやかましいヤツでな!」
NPC:ツバサ大総統:「わたし一人でなんとかしたいが、あのデスボイスがつらくてかなわん!」
NPC:ツバサ大総統:「四天王レイナよ、手伝ってくれるか?」
小関 麗奈:普通に着替えるのを諦めて、ツバサ団のユニフォームに
NPC:ツバサ大総統:「というか、もう着く!」
小関 麗奈:「はいはい。アタシのボスなんだからってハァ!?」
小関 麗奈:緊急用ポシェットを身に着けたところで
小関 麗奈:「着くって何よ!」
NPC:ツバサ大総統:「壁から離れろ!」
小関 麗奈:「アンタアジトの場所ばらしたの!?」
NPC:ツバサ大総統:「3!2!―――――1!」
小関 麗奈:「ちょっと、説明しな―――
アジトの壁を突き破ったのは、見慣れた在来線電車。
小関 麗奈:「アタシの部屋ーーーーー!!!!」
車窓から伸びた大総統謹製マジックアームで、瞬時に車内へ引っ張り込まれる。
NPC:ツバサ大総統:「うむ、さすがの速着替えだ!」
NPC:ツバサ大総統:「アイドルはすごいな!」
小関 麗奈:ンガッ!ゲホエーーッホゲホ
スっ転んだ君が顔をあげると、そこにはツバサ大総統。
小関 麗奈:「…おかげでお出迎えが来るレベルのアイドルになれたわ」
小関 麗奈:「で?ツバサ団に盾突こうってバカはどこよ」
電車はスリップをつづけ、気づいたらアジトをぶち抜いたまま車道へと出始めている。
NPC:ツバサ大総統:「レイナの目の前だ」
NPC:ツバサ大総統:「おのれ、人の頭上からこんなものを落としてくるとははた迷惑なやつ!」
NPC:ツバサ大総統:「土曜日でも、お仕事の人はいるのだぞ!」
ツバサ大総統が啖呵を切った先にいるのは、まさしく異形の怪人。
多腕、蛇の胴体。女性モチーフ。
小関 麗奈:ボスを抱えて電車の上へ
NPC:謎の怪人:「JEALLLLLLLO....」
小関 麗奈:お姫様抱っこね
NPC:ツバサ大総統:「ヒャッ!?」
NPC:謎の怪人:「JEALLLLLLLLLOOO!!!!]
天井をぶち破ってそれを追う怪人!
小関 麗奈:「ボス。あれをどうしたいのよ?」
NPC:ツバサ大総統:「うむ、ひとまずは返り討ちだな!」
小関 麗奈:「はいはい。仰せのままに」
NPC:ツバサ大総統:「うむ、それでこそ―――レイナ、伏せろ!」
小関 麗奈:もちろん即座にふせる
GM:キミの頭上を通り過ぎる、サメ。
小関 麗奈:「サメぇ!?」
NPC:ツバサ大総統:「今度は前だ!」
小関 麗奈:思わずみたものまま口に出す
小関 麗奈:「朝は低血圧だってのに…」
GM:フリスビーよろしく飛んできたのは、マンホールのふたである!
小関 麗奈:ボスを抱えて背中にツバサをはやし飛ぶ
小関 麗奈:「何に首突っ込んだのよ!」
NPC:ツバサ大総統:「うーん…」
ツバサ大総統は、超科学者である。
数々の発明により、多くのヒーローを、悪人を、まとめて撃退してきた。
そんな彼女の出した結論は―――
NPC:ツバサ大総統:「 さ っ ぱ り わ か ら ん ! ! 」
小関 麗奈:「もおおおおおおおおお!!!!!!」
レイナの悲鳴はドップラー効果をキメながら、池袋を木霊していった。
暴走電車が運よくCGプロを通り過ぎ、
更に運よく高森藍子に補足されたのは、この後のことであった。
高森藍子:「その電車、乗りまーす!」
NPC:ツバサ大総統:!?
小関 麗奈:飛び込み乗車はご遠慮下さい!?
NPC:ツバサ大総統:というわけで、こちらからは以上だがレイナ様何かありますかい?
高森藍子:あれ、そういう流れだと思ったんですがw
NPC:ツバサ大総統:いや、OKです!面白い!
小関 麗奈:そうね、お行儀は悪いけど
小関 麗奈:いや
高森藍子:大丈夫、70年位前はみんなやってた!
小関 麗奈:「(よりにもよって事務所の人間に見られた…!!)」って焦ってます
小関 麗奈:今ツバサ団コスだから
高森藍子:あ、そういえばw
小関 麗奈:「(どうやって言い訳しよう)」
小関 麗奈:そうあせりながら…
小関 麗奈:エンド!
NPC:ツバサ大総統:SA【ツバサ団に仇なす奴らをとっちめる】贈呈!
NPC:ツバサ大総統: SA~スピリチュアル・アンカー~
そのシナリオにおける、PCの目的です。
これを達成すると、大幅に人間性を回復させる事ができます。
小関 麗奈:よし!吸血姫様が完膚なきまでにたたきつぶしてあげるわ!
NPC:ツバサ大総統:レイナは頼もしいなーえへへ
小関 麗奈:四天王が舐められちゃむかつくってだけよ!
NPC:ツバサ大総統:というわけで導入を終わっていきます!
舞台裏
巻き込まれ主人公
依田芳乃:だいぶ巻き込まれ型主人公な感じ
高森藍子:PC番号は4でも、設定は何気にPC1っぽいですからね。
乙倉悠貴:OPで部屋が無くなるなんて……
依田芳乃:じつにアクションヒーローみを感じる(ダークカルテルです
高森藍子:池袋はドッタンバッタン大騒ぎである
依田芳乃:アクション映画になってきましたね
高森藍子:ですよねー!www